体調を崩しながらもなんとか生きています。
最近特にまた身体が動くようになり、10000歩(14~15km)歩くのにも苦にならない程度の足腰と、最低限の筋力が戻ってきました。
喜ばしいことです。
しかし心肺機能は丸出ダメ男くんです。100mを20秒で走ると気を失って倒れそうになります。これじゃあだめです。外野の頭をこえるヒットを打ってもシングルどまりです。こんなことじゃ今年もまたタイガースは戦えません。
3年ぐらいご無沙汰のロードと、たまーに街乗りするだけのクロスをまた引っ張り出してきました。
タイトルどおり。
いまさら自転車に乗ることをおススメしてみます。
自転車に興味がある方にとって「あたりまえ」のことを書くので退屈かと思います。興味がない方には訳が分からんことなので、これまた退屈なのかもしれません。
それでもやっちゃいましょう。ハイ。
私が自転車なんぞという、自分の足でペダルを踏まなければ1ミリたりとも前に進まない原始人のような乗り物に回帰した原因ともいえるのがこいつです。
GIANT ESCAPE R3 SE
大阪で GIANT などというクソ恥ずかしい文字をフレームにデカデカと喧伝していることで誰もが知っているでしょう「エスケープR3」 という、日本にクロスバイクブームをもたらした大ヒット作です。
ちなみに私がコレを買ってしまったのは2007年なので、12年目になりましょうか。走行距離はおそらく5000キロ以上。10000キロは行ってないと思うほど乗りました。
距離はサイコン見ろよ! って言われそうですがすみません、サイコンなんてフィットネス目的で、今日は100キロ乗ったぞ、今日は150キロだ! なんて話題をここの記事でやってた頃に電池が切れてそのままです。
電池交換も4度ぐらいやったのでもう走行距離不明。タイヤもなんだかんだいって2~3回かえてるので、タイヤ寿命というとてつもなく不確かな情報から察してみると、6000~8000キロといったところでしょうか。
まあ12年かけて8000キロなら2stスクーターよりも少ないですし、むしろ低走行だと思います。はい。
チェーンの油と空気圧だけ気に掛けてさえいれば、消耗品の交換程度でずっと乗れることでしょう。
私、多数派が嫌いなマイノリティ体質なのです。
プレイステーションよりもセガサターン派だといえば分かっていただけるかもしれませんし、まるで分らないかもしれませんが、とにかく多数派はカッコ悪いとでも言いたげに避ける傾向があります。
なので買い物するときは下調べして下調べして、十分に調べて、マイナーなの買ってしまって失敗するのですけれど、自転車だけはウルトラメジャーなエスケープR3を買ってしまいました。
はい、これが大正解でした。笑いが止まりません。
注意してくださいね、いまから大切なことを言います。
自転車は下調べをしてから、間違いなく買わなければ、ほぼ確実に間違う!
です。はい。言い切りました。
今の若い子、中学生はだいたいクロスバイクに乗ってますよね。
昔の中学生のようなママチャリではなく、バーハンドルで変速機もついたカッコいいクロスバイクです……。
んなわけないです。
あれは偽物。だいたいが偽物。98%が偽物です。
カタチだけをマネた「なんちゃってクロス」「ルック車」と呼ばれるもので、走行性能はママチャリと大差ないくせに、乗り心地は悪いわ、使い勝手悪いわ、すぐ錆びるわでいいことなんて一つもないです。
「ママチャリに劣るとも勝らない」とはよく言ったものです。
あれで100キロ走れるなら、ママチャリでも100キロ走ることができます。
あれで峠越えできるのは、ママチャリで峠超えてた無限の体力をもつ、中学生レベルです。オッサンには無理なのであんなの絶対に手を出すべきではありません。
ルック車なんてのは、カネのかかる中学生の男児をもつ親が子に買い与えるものなのです。どうせ無限の体力でどこまででも行けるのだから本物なんて要りません。
いいですか? よく考えてみてください。
エンジンは自分なのです。自分の脚力なのです。
最高回転数も、最高出力もすべては自分の脚力で絞り出します。
脚力に自信があるならママチャリでもシティサイクルでもいいです。いくら私がクロスに乗ったところで、なんちゃってに乗った競輪選手には及びません。
貧弱で壊れそうなエンジンだからこそ、偽物に乗せたら一発で音を上げるのです。
せっかく自転車に興味を持って、週末に風を浴びながら郊外にサイクリングすれば気分がいいし、血糖値も下がるし、血圧も安定していいことずくめなのです。
だけどなんちゃってクロスを選んでしまうとそこで終わり。ほぼ確実に自転車には乗らなくなります。なぜならママチャリに毛の生えたような性能なので、結局乗らなくなるのです。むしろ、泥除けがついてなかったり、キャリアや前かごもないので、買い物にも使えません。ガレージの一番奥でほこりをかぶるのがオチ。
クロスバイクなら一日中あちこち走って回れると聞いたのに、やっぱり自分には向いてない……と思って諦めてしまう。なぜか? なんちゃってクロスを買ってしまったからです。それはクロスバイクではないのです。
では初心者にも簡単に見分けられるポイントをいくつか紹介しましょう。
1:値段
クロスバイクは5万円~です。だいたい。
5万円よりも安い値段の付いている物は疑ってかかる必要がありますが、4万円台のクロスというと、GIANTのエスケープだったりすることが多いので、迷ったらエスケープ買っとけば間違いないです。
自転車とは関係のない車のメーカーのロゴが入ってたりするのを見かけますが、そういうのもほぼ確実に「なんちゃって」なので気を付けてください。
2万円台でカッコイイのがいくらでもあります。ディスクブレーキを装備してたりします。「これでいいんじゃね?」と思わせられます。絶対です。自転車屋さんに行くと心が揺さぶられるのです。だけど値段が半額という誘惑に負けないでください。
負けたらきっと自転車が好きになることはありません。
【わずか1日後に修正】
2019年のニューモデルどんなもんや!と思って見に行った私。
ジャイアント、キャノンデールのクロスバイクは4万円前後~でした。
ロードバイクもジャイアントでは、コンテンドとかいうエントリーロードモデルが追加されていて、安いのは定価80000円なんだけど、実売価格59800円でした。これで10kg切ってるんだからオッソロしい。
2:重量
クロスバイクはだいたい11kg~12kgです。ロードが9~10kg前後。
片手で持ち上げてみればわかります。
【修正項目ここも】
重さ12キロ以上あるならもうやめといたほうがいいかもしれません。
3:店を選ぶ
ホームセンターや量販店(ドンキなど)は、ほぼ「なんちゃって店」あさひ自転車などの総合自転車ショップに行くと混在していて安物の誘惑が強いです。ネット通販で人気商品は100%ルック車。だからといって専門店に行くと定価+消費税という情弱オヤジの足もとをみるような殿様商売なので、わたしはスポーツオーソリティのような名の通ったスポーツ用品店をおススメします。そこそこ値引きも利くので。
4:どうせルック車を買うならドッペルギャンガー
注意してください。私は初心者にドッペルを勧めません。
なぜならルック車ブランドで偽物しか作ってないので、選べる車種は清々しいまでの偽モノしかないからです。ただし、ドッペルの最新型なんちゃってロードは、もしかすると本物クロス(12年前の)といい勝負するんじゃないかと思うほどの進化を遂げています。
ミニモトや中華モンキーなみの趣味としていじくり倒す人が楽しんでいて、なかなか面白いジャンルです。カスタムパーツも数えきれないほど出ています。
ドッペルギャンガーのワードでググればうちのようなブログが山ほど出てくることに驚くことでしょう。ただし、カスタム記事が多いのが特徴です。
お値段やすく、カスタムが楽しめるといった趣旨なのでしょう。
正直言って、自転車マニアのひとにディスられることが多いので、あまり格好のいい物ではありません。3万円をドブに捨てるとまで言われたことがありますけど(涙)私はドッペルギャンガーの折り畳みクロス(ルック車)を輪行(おりたたんで電車に乗れる)用にもってますし、その昔、BMXを買ったりしました。
用途としまして、たとえば自宅から80キロ離れたところに、すんごくイイ海岸線があるとします。自転車で走りたいなと。峠さえなければエスケープで行って帰ってこられますが、折り畳み自転車なら電車でいけますし、ちょっと積載量のある車なら乗せることが出来ます。これがどんなメリットを生み出すかというと、時間的余裕と体力的な不安の払拭です。
クロスバイクで行って帰ってくるなら、必ず帰りの道のりの体力と、どうしても明るいうちに帰りたいので、時間も制限されます。
折り畳みならどちらも解決しますね。ただし、ドッペルの折り畳みは我慢できないほど重いです(わらい)
さあ、5万円出してクロスバイクを買いました。
サイクルコンピュータも、ライトも装備しました。チャリ用のヘルメットも買いました。自分の身体に会わせて調整もしました。
乗り出します。とても軽いです。
時速25キロでずーっと走ってても苦になりません。(注:いまはむりw)
片道30キロ離れてるところでも、ちょっと行ってみようかと思えるほど、尻が軽くなります。あちこち自転車に乗って回るようになります。血糖値も血圧も安定していいことずくめです。世界が開けたよな気がします。そう、開眼したのです!
だけど、ひとつだけ問題があります。
あれほど軽くて、こんなにも速いオレサマのクロスバイクを軽々と抜いて、置き去りにしてしまうやつらがおるのです。これは重大な問題です。
そう。ロードの野郎どもです。
ピチピチのもっこり全身タイツみたいな変態野郎どもがビュンビュン抜いていって、しかもそれが速くて、ついて行こうとおもえばついて行けるけど、ずーっとそのスピードで走れないのです。要するに、スピードアベレージがまるで違うということ。
あの変態もっこりはいただけないけども、その車両の方には興味が出てきます。
まあ、1日100~200kmも走るようになれば変態もっこり野郎が、なぜそんなみっともない格好をして走るのかが理解できます。その理由はいずれ身をもって知ることになるのだから敢えて説明しませんが空気抵抗です(オイ)
ロードバイク……。検討してみると、値段の桁がドンと上がります。
正しい目でクロスバイクを選んだあなたはもう、なんちゃってロードに騙されることはありません。だけどエントリーモデルでも15万円ぐらいします。
エスケープクラスのクロスバイクは本当に出来がよくて、エントリーの15万円ロードに乗り換えたからといって、ちょっと乗っただけでその良さが実感できるほどの差はありません。ちょっと乗っただけなら。
ママチャリからエスケープに初めて乗ったときのような感動を得られるものではなく、エスケープからそれほどの違いを実感できるなどというモノになると、それこそ30万ぐらいの値段になってしまう。いや、30万クラスのカーボンホイールならあるいは……といった感触です。それほどまでにエスケープの性能がいいのですけれど。
クロスに乗ると必ずロードが欲しくなるから、クロスなんていらない、最初からロード買っとけ!論があります。だけどそれは嘘です。ロードもってても、やっぱり普段の足はクロスです。なのでクロスバイクだけは間違えないように買うのをおススメします。
さて、この流れで行きますと次もクロスバイクに乗ったぞ! みたいな記事を書くといいのでしょうけれど、それはこのカテゴリを掘り下げてもらって過去記事をお読みいただければ、2007年式のエスケープで150キロ走ったぞ!みたいなものは読んでいただけます。
次回予告。
ロードバイクを街乗り化(クロス化、シティサイクル化)しよう!