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エスビットのゴトク

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 アウトドアスタイルが変わった。というよりも正直なところ病気で山に行けなくなってしまって、キャンプに行くのもおっくうです。
 なので散歩に行くとき火器を持って行き、積極的にお湯沸かしてお茶したりしてますし、実は固形燃料を大量に買ってしまって、早く消費しないと冷蔵庫の上段を占領しているので困るというのもあります。

 あれだけ使いまくったガソリンストーブは殆ど使わず。たまに気が向いた時散歩に持って行って、大層なファイヤー儀式を行ってお茶だけ淹れるということをしていますが、それも数か月に1度あるかないかといったところ。

 とかなんとかやってるうちに、ここ1年ほどはずっとアルコールばっかり弄ってまして、、、、

 どうやらアルコールの扱いにそこそこ慣れた模様。
 この冬に3リットル消費したので、慣れないほうがおかしいです。

 アルコールのほうは次回に先送りするとして、

 今回は固形燃料とエスビットのお話です。

 まず、エスビットとはなにの事かというと、ドイツの老舗でございます。
 エスビットと言えば私の中ではタブレット状の固形燃料です。
 古いラムネ菓子「PETZ」の姉さんみたいなものだと考えてもらえばいいです。それが固形燃料で、足りなければどんどん投入して火力を維持するという方法で使うのが普通ですね。ドイツ軍にも採用されていて軍用エスビットは古くから販売されています。

 4gx20個+以下の写真にあるゴトクで、だいたい1500円前後という値段で販売されているので、ちょっと興味のある方は買って損ありません。エスビットタブレットを使わずとも、ゴトクだけあれば日本で広く流通している青い固形燃料や、アルコールで使うのにとても都合がいいです。



■ 固形燃料

 固形燃料もアルコール(メタノール)が主成分なので、アルコール扱いです。
 難しいものはひとつもありません、前回は固形燃料を使って自動炊飯してみましたが、火力も一定だし、燃焼時間も、条件さえそろえば同じなので炊飯とか、一人鍋だとか、そういうことに向いています。逆に、ちょっとお茶を淹れたいだけならアルコールのほうがいいです。


〇 エスビットのゴトク

イメージ 1

  これです!
 とにかく定番中のド定番です。私のコレはもう10年かそれ以上使ってる(たまに)ので、焼けやサビがいっぱいでてます。

 今日はこのサビも落とすメンテをしますが、その前に風防を作っちゃいましょうという計画です。

 0.5mmぐらいのアルミ板をハサミで切ります。

イメージ 2

 現物合わせでだいたいこんなものです。形が揃ってなくても大丈夫です。
 折りたたみ式の風防を1まい外してハサミで切りました。

イメージ 3

イメージ 4

 台形のものを上下逆に付け替えると、こんな感じで2wayに仕えます。
 いまは挟むタイプのクリップで固定してますが、ゼムクリップでも余裕です。

 底面に穴が少なくて鍋を載せると酸欠状態になるため火力が抑えられ、開放状態よりも5分ぐらい燃焼時間が伸びます。そのうちドリルで底面に穴を空ける予定。

 サビを落としたいので、サンドペーパーでゴシゴシしてみました。
 ちょっとだけリニューアルしたかっただけなんですが……。


イメージ 5

 メタルな質感がいぶし銀です。
 無駄にかっこよくなってしまいました!


イメージ 6

 エンボスが際立って、すっげえカッコいいんですが!
 定期的にサビ落としたほうがよさそう。でも煤が付いたらそのまま使う方がいいかもしれない。


イメージ 7

 トランギア・メスティンというこれまたド定番なクッカーの中に納めます。
 中皿は適当にアルミ板をひん曲げて板金してこさえたワンオフのアルミ皿です。

 メスティンで炊飯するとき、上に乗せるとフタ空き防止のオモリにもなるし、レトルトぐらいなら暖まるので省エネ+時短にもなります。

 下の写真は別のトレー使っていますけれど、イメージ画像です。


イメージ 8

イメージ 9

 まあ所詮は1合飯です。
 1合飯なんてガスで炊いてもメスティンで炊いても大して美味しくないのですが、家電の電気ジャーで炊飯するよりは美味しい飯が炊けます。

 いやあ、いまトランギアのメスティンが人気で日本では品薄になっているそうで、プレミア価格で売られてるそうですよ?

 だけどこのペラペラアルミが火力の低い固形燃料などで炊飯するのに都合がいいのです。炊飯じゃなくても、お湯を沸かす鍋としても優秀です。
 カップ麺などにお湯を注ぐ時も、角を使えば注ぎ口がついてるかのように簡単に注げますから。

 いろんな飯盒を持っていますけれど、1合のメシを炊くための飯盒ならきっとこれがいちばんお手軽なんじゃないかと思います。

 私が山で炊飯して楽しんでいた10年前ぐらいは、このトランギア・メスティンをガス火やガソリンの火であぶって炊飯していました。激しく吹きこぼれるし、ご飯の吹きこぼれはデンプン質で水解き片栗粉のようにがっつり固まります。吹きこぼれた部分によってはいつまでもカーボンになってカチッと詰まるのでガスやガソリン火では使いづらかったという一面もあります。

 ですが固形燃料で使うと決めたらこれ以上にいいものはありません。
 いえ、いいもの? というと少し誤解されるかもしれないので「都合のいいもの」と表現します。

 正直いうと、普通の飯盒で2合、3合炊いた方が絶対に美味しいです。ユニフレームのご飯クッカーミニDXで3合炊いたら絶品のごはんが炊けるのですが、さすがに固形燃料では火力が足りなくて、2合、3合炊くのにその量の水(2合だと400cc、3号だと600cc)をまず最初に沸騰させる力が鈍いのです。

 3合炊くならアルコールに任せるとして、1合炊きならもう固形燃料とこのトランギア・メスティンがあれば事足りるのです。できればエスビットのゴトクがあれば簡単です。


イメージ 10

 今年5年目になるセリアで100円のアルストもぴったり入るし、便利な品です。
 ただしこのアルストでは炊飯するのに容量が足りないので、少し効率を落として燃費を良くする必要がありそうです。
 

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