ロクに長距離乗ってなくて、たまに夕涼みに近場を散歩したり、チョイ乗りしか
してないのだけど、XT250Xが我が家に来てから1年8ヶ月たち、それなりに前の
XT250X 800km インプレ
↑↑このインプレ書いたときよりも、長く付き合ってるぶん、また少し書き留めて
おきたいことが増えたので、ここに記しておきます。
XT250X 外観
セロー250とのスタイリングの違い、外観で目立つ違いは、LEDテールランプ
だったり、四角いヘッドライトだったり、細かいところはいろいろ違いますけれど、
最大の違いは、前後17インチのオンロード用のタイヤを、オンロードタイヤ履く
ための太いリムに履かせているということ。そこがモタードってことなんですが。
でも、アルマイト加工されたアルミリムにスポークホイールなので、オフロードを
走行することも十分に考えられています。
そのかわり、キャストだったらチューブレスだったものが、スポークリムなので
残念ながらチューブタイプ。
ここはトレードオフという言葉の重みを感じますねー。
と、少し話が脱線しましたが、このホイール、タイヤの違いが、セロー250との
性格の違い、最大の違いです。
私の感覚では、タイヤのグリップがフロントフォークの剛性よりも勝っているよう
な、そんな気がします。ヒラリヒラリとワインディングを流していて、フロント
フォークの剛性感が少々頼りなく感じるのは、たぶん、タイヤが勝ってるからなん
だと思う。(あくまでも素人が感じた感覚)
・マルチパーパス
まず、オートバイに限らず、およそ車輪の付いた乗り物ってのは「道具」の延長
というか、まあ、道具そのものといっても問題ないと思います。
なので、だいたい用途によっていろんな形状のオートバイが存在しますから、
サーキットでタイムを縮めるため心血を注いだり、峠を攻めたり、または、高速を
長距離ツーリングしたり、日帰りで近場のポイントぶらっとツーリングしたり。
街乗りや通勤、チョイ乗り、買い物に使ったり、オフロード、林道ツーリングしたり、
急斜面の山をトレッキングしてみたり。
それら全部の目的を1台でまるっとこなせたら良いのですけれど、そんな器用な
バイクなんて、この世界に存在しません。
XT250X / セロー250 は、そのうち、目を三角にしてタイムを縮めたり競争する
用途にはまるっきり向きませんけれど、それ以外の用途なら、だいたいソツなく
こなす器用なオートバイ。
セローと同じ、ゆるーーーく乗るには最適なバイクです。
・高速道路
高速道路での快適速度は、だいたい80キロから90キロぐらい。
100も出すとパワーバンドに入ってしまい、そこから加速していくと徐々に走り
から余裕が失われます。
ここから先はちょっとクローズドな場所での話なんですが、トリッカーでは110キロ
も出せばフロントタイヤの接地感が怪しくなり、セロー250では120ぐらいかな、
XT250X は130キロ↑ぐらいから。
法規内であれば高速道路も得意ってことになるんでしょうけど、実際走ってみると
喉から手が出るほど6速目が欲しい。
ツーリングセローのスクリーン付けてます。
小さいですけど、これで十分効きます。高速走行、長距離の移動ではえらく
楽になるので愛用しています。
・街乗り / 通勤 / チョイ乗り
街乗り、通勤、買い物、チョイ乗りには、手軽に簡単に荷物がつめないと
お話になりませんので、リアボックスつけました。
ヘルメットの中に噛んだガムやツバ吐かれたりすると軽く殺意を覚えるし、
雨に降られてヘルメットがバケツになってしまったらそれをかぶって帰るのも
相当になさけない・・・。そういったバイクの弱点からくる精神的苦痛を未然に
防いでくれるスーパーアイテムです。
ちょっと大きめの ワイズギア(GIVI) 45L のリアボックスを装備したらこれぐらい
ハミ出す感じです。実はスカイウェイブ400用に使ってる箱。
これでヘルメット(ツアークロス)とグローブ、カッパの上下を入れてもまだまだ
余裕がある。ツアークロスのようにバイザー付いているとヘルメット2個入らない。
普通のフルフェイスなら2個入る容量なので、街乗り、チョイ乗りには最適。
カッパを下ろせばちょっとした買い物ぐらいなら大丈夫。
ちょっと横幅が出ているのでコケたらバラバラにならないまでもヒビぐらい入るん
じゃないかという心配はあります。
オフを走るときは禁忌なので外してツーリングバッグを付けます。
写真はタナックスのミニフィールドシートバッグ(19~27L)だけど、
もう一回り大きなフィールドシートバッグ(39~59L)も問題なくキャリアに乗る
ので、林道ツーリングに行くときはこのスタイル。
・オフロード走行
tomoさん撮影の動画3本。
軽いトレッキングです。
リアタイヤに急激なトラクションをかけるとホイールスピンするばかりで、オフでの
フロントアップが難しく、正面から段差を超えるのが難しいのは以前書いた通り。
軽~い・・とはいえ、トレッキングなので、段差はそれこそ、そこらじゅうにあるので
段差を超えないと前に進めません。トライアルタイヤを履けるセローと比べると
ここで差が出ます。
とはいえ、セローでもトリッカーでも、タイヤをオフ寄りにすればオフ寄りにする
ほど、オンで気が抜けなくなります。逆を言えば、セローのノーマルタイヤなんて
オンでもそこそこ走れるということは、オフでの性能はたいしたことないということ
で、XT250X のタイヤは、オフではたいしたことないということですね。
動画の XT250X のタイヤは、純正ノーマルタイヤ。
アローマックス GP501 という、オン用バイアスタイヤなんですが、それでも
見ての通り、そこそこイケます。
そう、そこそこイケるんですが、
たとえばセローにトライアルタイヤの場合、ひとつの段差を超えるとしても、
いろんな超え方があって、いろんなラインを選べるので、その中から、好きな
超え方を選べばいいのだけれど、XT250X ノーマルのオンタイヤだと、ほとんど
ラインを選べない。段差が低く、フロントアップするにしても、石や木の根など、
きっかけのあるラインを選ばないと見事にハマって前に進めない。
無理に高い段差行こうとすると刺さるのがオチです。
セローと同じようにはイケないということですね。
特に、このトレッキングというジャンルでは、楽しさという点で、セロー250には
まったく歯が立ちません。
こういう遊びをするならば、F21 R18 インチの、セローの前後ホイールを
入手して、目的のステージに合ったタイヤを使ったほうが絶対に楽しい。
基本的にポン付けできるけれど、フロントのアンダーフェンダーが17インチ用
なので、外さないと付かない。セローの21インチ用のアンダーフェンダーは
ネジの位置が違うため、ちょっと考える必要あり。
スピードメーターが狂うのは致し方なし。
セロー用の前後ホイールはAssy でワイズギアから格安(とはいえ7万円前後)
で入手できるし、多少の振れが気にならないなら中古もワンサカあるので、
XT250X のホイールを探すことを思えば、入手はとても楽。
でも、普通の人はトレッキングなんかやらないと思うんですけどねー。
・尻
セローもXT250Xも車体もシートも同じなので、たぶんケツの痛みも同じ。
普通に座るとたぶん30分でケツが痛くなって、数時間となると拷問になるの
だけど、これは座り方の問題で簡単に解決します。
要は座面を広く座ればいいだけ、深く座ってニーグリップすれば太ももから
尻で広く座れるんで、ケツに体重がかからないんで、楽です。
後ろのほうに座っても足はべったりつくシート高の低さですし。
・最後にインプレっぽく。
なーんか XT250X 800km インプレ の記事がほぼ毎日、上位に来てるのだけ
れど、「XT250X インプレ」で検索してみても、5ページ以内には私の記事なし。
どうやってこの記事に辿り着いてるのか不明だけど、XT250X を買おうかと検討
してる方が少なからずいらっしゃるのだと思うんで、アドバイス差し上げます。
*訂正
*再度Google で検索してみたところ、上から2番目にありました(汗)
・セロー250買っておけば間違いなし
やっぱりこういう結論になるんですが、
この1年と8ヶ月の間に、IRCあたりからモタード用のデュアルパーパスタイヤが
発売されたらいいなあ・・と、淡い期待をしておりましたけれど、やはり無し。
淡い期待はずーっと今後も継続しておくとしても、
やっぱりタイヤの選択肢がない=可能性を潰すということです。
私は XT250X のLEDテールランプと四角ライトがカッコよくてお気に入りなので、
XT250X を選びました。中古車では同程度のセロー250よりも人気がない←ので
新車価格はXT250Xのほうが高いにもかかわらず、セローよりも安いのが魅力。
あと、セローは山遊びで投げまくられてるかもしれないけれど、XT250Xはさすが
に山に持ち込むということはないだろう・・という安心感があったことは確かです。
私自身、そのうちセローのホイールに換える予定で、リア用セローの18インチを
入手してあるのだけど、フロントをどうしようかまだ決まらない・・。
セローの21インチ、トリッカーの19インチ、またはXT250Xの17インチのまま、
リアを18インチにするか。
いや、トレッキングはもうこのさい考えず、スコティシュで行けばいいんだし、
このまま17インチのオンタイヤでいきたい←というのが、本音だったりします。
次はたぶん、3年目ぐらいにまた長期インプレで何か書くと思いますけど、
そのときもたぶん、セローかっとけばいいよ!で済ませるかもしれません。