使えなかったアウトドア用品を使おう的な企画その2です。
本当ならどこかに冬のソロキャンに出かけてウリャウリャしたかったんですが、来週早々にしごとの面接いったりするので風邪を引くこともできません。
はい、今回もまた熱病のように始まりました。アルコール依存症ですわたし。
アル中なんだからもう何やってもいいと思っています。
では始めます。
映画マトリックスでのシーンから。
主人公「ネオ」は、モーフィアスによってアルコールの世界へ誘われます。
Welcome to the Alchol world.
さて、新年のあいさつも無事にすることができました。
正月明け一発目からアルコールいじり企画を、自宅前アウトドア(ドアの前)で頑張ります。
今日紹介する使えなかった子は、まず、
エバニュー チタニウム アルコールスタンドというものです。
いちど全自動で炊飯する訓練をしたっきりで、それ以降は引き出しの中にずーっとしまわれていました。
理由は、なかなかに使いにくかったということです。
まずは熱ゴモリ。スタンド内で気流が発生せず、酸欠状態に陥っているというのに、熱ゴモリによってアルコールの気化が促進されます。なので、条件が揃ってしまうとものすごい火柱が上がってしまって強火力が出るのはいいのですが、アルコール燃料の沸騰と蒸発により、当初予定していた燃焼時間を大幅に短縮されてしまうのがいただけない。炊飯するのに四苦八苦した経験があります。
湯沸かしだけに使うなら問題ないかと思いますが、もうひとつ。
この製品、本来なら微妙にサイズ違いの、同社製アルコールバーナーを使用するよう専用の設計になっているので、トランギア社製のアルコールバーナー(とその中華コピー品)が微妙にサイズ合いません。
たしかアマゾンのレビューか何かで「気にならないレベル」なんて書かれていたので、それを信用して買ったのですが、
こんなに傾くぐらいガバガバです。写真だから静物として大人しく写っていますが、ゆらゆら揺れるし、ゴソッと動くし。キャンドルの炎が揺らめくのは風情だと思いますが、ストーブの炎が揺らめくと戦慄しかありません。
これを問題ないと言ってくれるお客様ばかりならクレームなどこの世界から一掃されるでしょうね。だけど私はこのガバガバさを許容できない神経質なクレーマーという人種なのです。絶対許さないんだからっ!(ていっ……と投げるフリだけ)
まずこれがひとつ。
もうひとつは、
この中華コピー品であるアルコールバーナー本体です。
アマゾンで買うとクソ安いので、この素晴らしいアルコール世界への入門用としてとても優れていると思います。
これは本家トランギアのサイズを踏襲している(微妙なサイズ違い感はある)優秀な品物としてアルコール野郎たちの中ではメジャーな製品です。
トランギア製品を使ったことがないのにトランギアは高いだのへったくれだの言う人はだいたいがこれのユーザーです。
問題なく使えます。本家トランギアと遜色ありません。
むしろ火力調節フタのツマミが出ている分、こっちのほうがナンボも使い勝手はいいです。ただし本体は。
では何がダメかと言いますと、パッキンのゴム。製品名でいうとOリングです。
中国製である最大の弱点がゴムです。
以前、Bulin のガソリンストーブを買ったけど、1か月ほど遊びまくって、ヤフオクり飛ばしたというその理由も、ゴムです。
中国製品に付属しているゴムパッキンの類は、1~2年程度で劣化して崩れます。
予備のパッキンを持っていたとしても、買ってから1年もするとガソリンなど揮発油に触れなくとも劣化が進んでいます。中国製のみならず、外国製品最大の弱点がゴムパッキンです。
実は去年の年末、1年ちょっと前に使ったっきり引き出しの中にゴロンと放り込んでいたこの中華コピーアルコールバーナーを引っ張り出してきて、またアルコールいじりでもしてやろうかと思ったのですが、蓋を開けてみると何とも言えない異臭が漂うのです。
訝しんで中を覗き込むと、やっぱりアルコールが残っていました。
トランギア製ならあまり気にしたことはないのですが、中国製のゴムパッキンはアルコールの攻撃に弱いようで、ゴムパッキンは少しネトネトしてるようにテカリが見え、アルコールが麦茶のように変色していました。
アルコールを継ぎ足して使う気にもならなかったので、まずはアルコール分を飛ばそうと思い、台所に持って行ってチャッカマンで点火してみたところ。
ドッパッ!
爆発しました(わらい)
私の目に見えた爆発の炎は、だいたい直径50センチぐらい。
飛び散った燃料があちこちでチリチリと音を立てて燃えましたが、落ち着いて消火。
危ないですね。髪の毛が燃えるところです。(もし髪があれば)
というわけで、諸悪の根源であろうOリング交換となりました。
実は上の写真でもう出してるのですが。
トランギア純正Oリングを中華アルコールバーナーに使用するという禁じ手です。
このOリングが10年前と同じ品質であれば、10年間使っても問題ありません。
アルコールバーナーなんて50年後でもこのOリングさえ換えれば使えます。
で、次は、バーナーの傾くエバニューのスタンドに1つ、輪っかをはめてやろうと思います。
内径が僅かに広くてアルコールバーナーが落ち込むのを防ぐためだけのものです。
100円ショップで買ったけど、カッコ悪くて使えなかったバネのドリンクスタンドをサンダーでビーッて切ってやりました。こんなのよく100円も出して買ったなと、呆れかえったのが一周して逆に感心してしまうところですが、そこは突っ込まないでください。
この強力なバネを力でグイグイと曲げたりひっぱって伸ばしたりして、ごくわずかな微調整(0.2ミリぐらい)をして、
パチンとハマりました。我ながらいい仕事です。
アルコールバーナーを乗せてみたところ、動きはしますが傾くことはありません。
これはこれで及第点を上げてもいいでしょう。
風通しが悪くて酸欠になるのはまったく改善されていませんが。
おもいっきり片寄せても傾きません。グッドです。
それでは、ということで、いつものようにお茶を淹れてみることにします。
美味しいお茶がいただけました。
でもこれを散歩に持って行くかどうかとなると、微妙ですねえ。
底辺の方で、たまーに気が向いた時にでも持って行こうかなという、選択肢がひとつ増えたにすぎませんけど、それでも使えないものを使えるようにするというのは、意義のあるものだと思います。