10月と言えば、キャンプに丁度いい季節なのです。
虫がいない、暑くない、寒くない。星がきれい。本当に絶妙の季節だというのに、なんで毎週末台風なんだ。しかも毎度毎度、大陸のほうに向かっていきゃいいのに、ヨーヨーみたいな軌道で見事なブーメランを描きやがる。
根性のひん曲がりやがった台風め。
などと週末の悪天候に悪態をついているうちにもう11月なのでございます。
コールマンエクスポーネントのテントが本格的にアウトということなので、背負って山に入るテントはトレックライズだけでいいと腹をくくって、とても背負えなくても、バイクのキャリアに乗る程度の、3~4キロ程度で、収納サイズが小さくなるテントを探しておりました。
とはいえ、ドーム型のテントはもう進化の袋小路に突き当たってしまった感がありまして、いろんなポール配置してみたり、材質で軽量化してみたりというマイナーチェンジ型の進化が定番となっていて、ここ10年で大した真新しい進歩がみられないというのが実情です。モデルチェンジする必要性がないので、トレックライズもエアライズもそのまんまですし。
ジャンルとして確定してしまいもう煮詰まってしまった感のあるドームテントを尻目に、いますっごい勢いで進化して、ソロ用として実用化に耐えるほど伸びてきたジャンルがあります。
(画像は拾い物。怒られそうになったらすぐに消します)
アメリカインディアンの住居ですね、ティピーテントというジャンルでして、だいたいがメインポールを垂直に立ち上げる形です。
これまでは外国製の高級アウトドアブランドぐらいしか採用していなくて、日本ブランドだとクソ重いファミキャン用で私らのようなソロキャンパーには選択肢がほとんどなかったのですが、
テンマクデザイン パンダ(赤)
(写真はテンマクデザインホームページから勝手に拝借。ついでにURL載せときます)
値段もそこそこリーズナブルで軽量。パッキングサイズもバイクに積むのに問題ないぐらいのサイズなので、これだ! これしかない! と思った。思ったのだけど、
これ、インナーテントがフルメッシュなんだわ。冬キャンだと死ねます。
普通のフルクローズインナーテントの販売もあります。が、完全に別売りで、普通に涼しい時期を野営しちゃろうと思ったらインナーテントを買い足す必要があります。合わせると3万円ちょい超えてしまう。スノーピークほど高価にはなりませんが、モンベル並になってしまいます。
蚊やらブヨやらアブやらに刺されるのがイヤで夏キャンプできないオッサンは秋冬がシーズンなのです。マムシもいませんから、秋冬用のセットが出ることを期待しつつ、
ひとまずは断念! テンマクデザインを横目で狙いつつ断念です。
バンドックという新潟(でしたっけ?)のアウトドアブランド?の製品です。
個人的にはキャプテンスタッグと同等ぐらいに考えていて、コスパのいい製品を世に送り出すブランドという印象です。
値段はテンマクデザインの半分。コールマンとほぼ同等の価格です。
だけどこれもインナーフルメッシュという、冬キャンだと凍死する仕様です。
ティピ―型のちょうどいいサイズ(ティピーにしては小さい)を見つけました。
値段のほうも1万円ちょい超えというリーズナブルな価格で、インナーも普通の3シーズン用の生地です。ただフライシートとインナーの隙間が大きくて風通しが良すぎるような気がしますけど、ソロ用ティピーでリーズナブルな価格帯ってもうこれぐらいしかない気がします。ポールの高さが170センチというあたりがちょっと気に入らないのだけど。(ちなみにテンマクパンダのほうは150センチ)
ただし重量は約4キロと酷い重量になります。テンマクデザインの1940gの倍です。もう重さなんて言うよりも、ずっしり質量と言った方がいい気がします。
だいだいテントというものは、高価なものほど軽量で、繊細で、そして頻繁なメンテナンスを必要としますが、こいつはそうでもなさそうです。自動車やバイクでもそうですよね、安物ほどノーメンテでも頑丈で長持ちしますね。
ペグダウン数よりも、ペグを広く打たなきゃいけなさそうなのがとっても邪魔そうだし、焼酎が頭に回ってフラフラと小便にでも行こうと思ったら張り綱に足ひっかけるなんてこと普通に日常茶飯事になりそうなんですが、キャンプ地が梵天山だったり、葛城山の旧仙人茶屋付近だったり、実家付近だったりするならこの広さでもたぶん大丈夫なはず。
試しにコールマンからポチっ! とやっちゃいました。
これでティピー気に入ったらテンマクデザイン狙います。